愛媛県/オーダースーツの選び方

スーツ生地の目付とは1ｍあたりの生地の重さになります。横幅は150～155であることが多く、〇〇ｇ/ｍと表記されます。

生地帳にはこの表記があるため、シーズンに合った生地選びの指標となります。スーツ生地にはポリエステルやシルク、麻など多くの素材が使われますが、今回はウール素材と仮定して記事を書いていきます。

当然、寒い地域・暖かい地域で解釈が変わりますし、代謝が落ちてくる40代～の方と、代謝のいい20代の方でも解釈が変わってきますのでご了承下さい。

今回は、年間平均気温16℃の愛媛県での生地選びとなります。お住まいの地域と照らし合わせながら参考にして頂ければと思います。

春夏生地の特徴は「薄く、軽く、通気性よく」

ウールは暑いと誤認されている方もいらっしゃいますが、ウールは吸湿・放湿性に優れています。シワにも強いため、薄地の平織り生地をおすすめいたします。

明るい色合いの生地が多いため、個性的な生地を見つけやすいと思います。

春夏用のスーツ服地は、ウール・シルク（絹）・コットン（綿）・リネン（麻）・モヘア・ポリエステルなどがあり、それぞれに個性があります。

お仕立て方法も、接着芯で軽く仕上げる・・なんてことも可能ですのでオーダー時にご相談ください。

就活スーツは「通気性」重視で。春夏生地で準備されることをおすすめします。

秋冬のスーツ服地は、厚手の平織りもしくは綾織のウールがおすすめです。フランネルという起毛した生地もよく使われますが、300ｇ/ｍ～になると厚手になります。愛媛県の気候では少し暑いかな？と感じるかもしれません。ただ、300ｇ/ｍ～のフランネル生地だったらコートで仕立てることも可能です。薄手コートをお探しの方はぜひご検討を。

秋冬のスーツ服地は、厚手になるのでそれだけ耐久性が上がります。総毛芯でしっかり仕立てることをおすすめします。毛芯が入ると少し厚みが出てきます。暖房設備が整っている職場環境であれば260ｇ/ｍ～280ｇ/ｍの生地を選び、ベストで体温調整してもいいかもしれません。

職場環境と相談しながら、快適に仕事ができる生地を選びましょう。

オールシーズンスーツのご質問が多いですが、愛媛県の気候では「真夏以外のスリーシーズン」での着用になると思います。

就活スーツはオールシーズンで備えるというお声も聞きますが、5月～6月の面接だと熱く感じると思います。代謝のいい若い年代層は春夏スーツで備えたほうがいいと思います。

では、オールシーズン（スリーシーズン）生地で仕立てるならおすすめは、結婚式スーツなどのフォーマルスーツやあまりスーツを着用されない方など着数が少ない方に限るかなと感じます。

ビジネススーツはその季節に合った生地で用意し、安定したパフォーマンスで仕事をするほうがいいと思います。

ジャケット脱いでもよし！ジェケットと併用で暖かい

どのように着用しても様になるのがベストです。愛媛県の気候だとジャケットを脱ぐ機会が多いのではないかと思います。

ベストのゆとりは実寸から+5ｃｍくらい。結構なタイト感で仕立てるお客様が多く、スタイリッシュに着こなして頂いています。

タイトに仕立てる場合の注意点は、立った状態と座った状態ではお腹周りの圧迫感が変わってくる点です。ゲージ着用時に必ず椅子等に座って圧迫感を確認しましょう。

補足になりますが、ベスト着用時に大事になってくるのがパンツのウエスト位置。腰パンだとバランスが悪くなるので、少し高い位置でパンツを履くようにしましょう。